うさ記録

エンタメと学びなど

極美慎さんの善さについて語らせてほしい~星組公演『婆娑羅の玄孫』を観劇して

先日星組公演『婆娑羅の玄孫』を観劇しました。

 

作品自体も出演者の皆さんも素晴らしく、感想を書き連ねていたのですが極美慎さんについての記述が長くなったので独立した記事にすることにしました。

 

「極美慎さんの善性がすごい」ということを書き連ねています。

 

 

ごく簡単な生い立ちの話

なぜ私が極美慎さんのパフォーマンスに心を打たれたか、より分かりやすくするため少しだけ生い立ちの話をします。

私はものすごく不幸というわけではないけど決して両親から愛されているとも言えない環境で育ちました。

その結果他人の優しさや温かさ、善さ信じられず、心の中には常にうっすらと「人間はみんなひどくて悪い心の持ち主なんだ」という気持ちがある人間に育ちました。もちろんこの世には善い人間もいるのですが、その善さを信じられず拒絶してしまうことが多々ありました。

 

人間の善さを信じる力をくれるパフォーマンス

 タカラジェンヌには少なからず人間の善性、ブライトサイドを信じさせる力がある、というのが私の持論ですが、極美慎さんのパフォーマンスは特にその力が強いと思っています。

極美さんの舞台姿をみているとなぜか「人間はみんなひどいわけじゃない、優しさや温かさ、善さを持った人もいる」ということを信じるために必要な勇気や力が湧いてきます。

まだ理由をうまく説明できるほど極美さんのパフォーマンスへの理解は深まっていないけど、『霧深きエルベのほとり』新人公演をみたときからずっとそうで、優しさや温かさ、善性とそれをパフォーマンスに乗せられる芝居心を持っているからこそ私はこんなにも極美さんのパフォーマンスに心を打たれるんだと思います。

ただ人の悪い面を知らないから無邪気に善い面を信じているのではない、一度折れてしまった人間がもう一度人の善い面を信じるのに必要な勇気や力を分け与えてくれる、ひいては生きるのに必要な力をくれる、そんな存在が極美さんです。

 

権六という役

今回の権六というお役、極美さんにあまりにも似合いすぎていて観劇しながら終始大喜びしてしまいました。極美さんの持つ善さ、優しさ、温かさが存分に活きていたと思います。善性がパフォーマンスに乗ったときのきらめき、輝きを存分にたのしめました。

「いい奴」なんだろうなあ……町で愛されているんだろうなあ……という気持ちにさせてくれる、そんな役どころでした。本当に観てよかったです。

 

 今後も極美さんのパフォーマンスから勇気をもらい、頑張って生きていこうと思います。